2008年09月18日

仏教用語の解説H

《微 妙》
 一般用語:びみょう
 仏教用語:みみょう 


 「微妙」は、一般用語では「びみょう」と読み、「それは非常に微妙ですね」などと、簡単には言い表せないさまを示す時などに使います。
 ところが、仏教用語では「みみ ょう」と読み、「計り知れないほど深くて見事で、不思議なさま」という意味に使い、仏教のみ教えや、それを悟る智慧が、奥深く、すぐれたさまを形容する言葉として、お経の中では、しばしば出てきます。
 例えば、月参りでお勤めさせて頂くことから皆さんにもなじみの深い「阿弥陀経」の中にも、

  池中蓮華  大如車輪
  青色青光  黄色黄光
  赤色赤光  白色白光
  微妙香潔

とあります。
 この箇所は、阿弥陀様の極楽浄土のうるわしいすがたを示すところで、「極楽浄土にある池の中には、車輪のように大きな蓮の花があって、青い花は青い光を、黄色い花は黄色い光を、赤い花は赤い光を、白い花は白い光を放ち、いずれも美しく、その香りは気高く清らかである」という意味で、おもわず金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」の詩を思い出します。
 それぞれの花がそれぞれに、計り知れないほど、見事に美しく、香り清らかに咲いているさまを示す言葉として、「微妙」という言葉が使われています。
 実は、この「微妙」という言葉が、「みみょう」と読み、このような意味に使われるのは、けっして仏教用語としてだけでなく、今昔物語集などの古文でも同じように使われています。
 したがって、「微妙」という言葉のもともとの使われ方が、いつのまにか現代のような使われ方に変わってきたようです。
 「仏さまの教えは微妙(みみょう)」なのですが、けっして「仏さまの教えは微妙(びみょう)」などと読まないでくださいね。
 全然意味が違ってきますよね。


posted by ryoho at 17:04| 会報記事ひろいよみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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